渋谷デジタルサイネージ | 費用から効果、最新トレンドまで - DigiAtoまとめ

渋谷デジタルサイネージ | 費用から効果、最新トレンドまで

日々進化を続ける広告業界において、今、最も熱い視線が注がれているのが「デジタルサイネージ」です。特に、街中の大型ビジョンや交通機関のディスプレイを活用したデジタル屋外広告(DOOH: Digital Out of Home)市場は、驚異的なスピードで成長を続けています。

株式会社CARTA HOLDINGSの調査によれば、日本のデジタルサイネージ広告市場は2023年に801億円(前年比119%)に達し、2027年には1,396億円へと拡大すると予測されています。これは、わずか4年で市場規模が約1.74倍に成長することを示しており、多くの企業がその可能性に注目していることの証左です。

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この急成長するDOOH市場の中でも、ひときわ強い輝きを放っているのが「渋谷」です。世界的に知られるスクランブル交差点、絶え間ない再開発によって生まれる新たなランドマーク、そしてトレンドを発信するカルチャーの中心地として、渋谷は単なる一都市ではなく、「広告の聖地」としての地位を確立しています。

しかし、その圧倒的な存在感ゆえに、「どの場所に広告を出せばいいのか?」「費用は一体いくらかかるのか?」「最新の3D広告やジャック広告とは何か?」「どうすれば効果を最大化できるのか?」といった疑問は尽きません。

この記事では、そうした疑問にすべてお答えします。渋谷の主要なデジタルサイネージの場所・料金・特徴から、広告効果を飛躍させる最新のクリエイティブ手法、さらには具体的な出稿手順まで、プロの視点で網羅的に解説します。渋谷での広告出稿を検討している担当者にとって、必携の完全ガイドとなるでしょう。

1. 広告の聖地・渋谷:デジタルサイネージ出稿が最適な3つの理由

数ある都市の中で、なぜこれほどまでに渋谷が広告主を惹きつけるのでしょうか。その理由は、単に人が多いというだけではありません。ここでは、渋谷がデジタルサイネージ広告の出稿先として最適である根源的な3つの理由を解説します。

1.1. 圧倒的なリーチ力:世界有数の通行量を誇る巨大メディア

渋谷の最大の強みは、その圧倒的な接触人数(リーチ力)にあります。渋谷駅は、JR東日本、東急電鉄、京王電鉄、東京メトロの4社9路線が乗り入れる巨大ターミナルであり、1日の平均乗降客数は約330万人にものぼります。これは、地方都市の人口に匹敵する人々が毎日渋谷を通過していることを意味します。

さらに、駅前に広がる渋谷スクランブル交差点は、1回の青信号で最大3,000人、1日あたりでは約50万人が行き交うと言われ、世界で最も有名な交差点の一つです。この膨大な数の通行人の視線が、屋外の大型ビジョンや駅構内のサイネージに自然と集まります。渋谷という街全体が、他に類を見ない巨大なメディア空間となっているのです。

1.2. 多様なターゲット層への訴求:進化し続ける「世界のSHIBUYA」

かつての「若者の街」というイメージは、もはや渋谷の一側面に過ぎません。2010年代から続く大規模な再開発プロジェクトにより、渋谷は大きく変貌を遂げました。「渋谷ヒカリエ」や「渋谷スクランブルスクエア」といった大型複合施設の開業は、若者だけでなく、購買力の高い大人世代やビジネスパーソン、富裕層をも惹きつけています。

また、日本のポップカルチャーやファッションの発信地として、海外からの観光客にとっても必見のスポットです。これにより、広告主は若者向けの商品から、高価格帯のブランド、BtoBサービス、インバウンド向けプロモーションまで、極めて多様なターゲット層に対して効果的なアプローチが可能になりました。渋谷は、あらゆる層が交差する「人種のるつぼ」であり、その多様性こそが広告メディアとしての価値を一層高めています。

1.3. 情報発信の中心地としてのブランド価値:SNS拡散の起爆剤

渋谷で広告を出すことの価値は、単なるリーチ数やターゲットの多様性だけでは測れません。渋谷は、新しいトレンドやカルチャーが生まれ、世界に発信されていく「情報発信の中心地」です。この場所で広告を展開すること自体が、「今、最も注目すべきブランド・商品である」という強力なメッセージとなり、企業のブランドイメージを向上させます。

特に、Z世代やミレニアル世代が集まる渋谷では、インパクトのある広告がスマートフォンで撮影され、SNSを通じて瞬く間に拡散される(バズる)現象が頻繁に起こります。広告主は、広告費という初期投資だけで、それを遥かに上回る認知拡大(アーンドメディア効果)を期待できるのです。渋谷のデジタルサイネージは、リアルとデジタルの世界を繋ぎ、話題を創出するための強力な起爆剤となり得ます。

キーポイント

  • 圧倒的なリーチ力:駅乗降客数約330万人/日、スクランブル交差点の膨大な通行量。
  • 多様なターゲット:若者からビジネス層、富裕層、訪日外国人まで幅広い層に訴求可能。
  • 強力なブランド価値:「情報発信の中心地」での広告展開が話題性を生み、SNSでの拡散を誘発する。

2. 【場所・料金・特徴】渋谷の主要デジタルサイネージ徹底ガイド

渋谷での広告出稿を具体的に検討する上で、最も重要なのが「どこに」「いくらで」「どのような」広告が出せるのかを把握することです。渋谷のデジタルサイネージは、大きく「屋外大型ビジョン」と「駅構内サイネージ」の2つに大別されます。ここでは、それぞれの代表的な媒体について、その特徴と料金目安を詳しく解説します。

2.1. 屋外大型ビジョン:スクランブル交差点を中心とした象徴的メディア

渋谷の顔ともいえる屋外大型ビジョンは、その圧倒的なサイズと視認性で、街を歩くすべての人々に強烈なインパクトを与えます。特にスクランブル交差点周辺は、世界で最も広告価値の高い場所の一つと言えるでしょう。

スクランブル交差点周辺の主要ビジョン

  • シブハチヒットビジョン / シンクロ7シブヤヒットビジョン: 株式会社ヒットが運営する、スクランブル交差点に面した日本最大級の屋外広告ビジョン群です。特に「シブハチヒットビジョン」は単独でも巨大ですが、周辺の7つのビジョンと連動する「シンクロ7」展開は圧巻の一言。後述する「裸眼3D広告」の舞台としても有名で、「秋田犬3Dカラクリ時計」などが大きな話題を呼びました。街の象徴として、最先端のクリエイティブ表現を求める広告主に最適です。
  • 渋谷スクランブルスクエアビジョン: 2019年に開業した渋谷の新たなランドマーク「渋谷スクランブルスクエア」の壁面に設置された巨大ビジョンです。渋谷駅に直結し、交差点からもよく見えるこのビジョンは、非常に高い注目度を誇ります。広告料金は、例えば7日間・15秒素材を1時間あたり20回放映するプランで150万円(税別)からとなっており、その価値の高さがうかがえます。
  • QFRONT(Q'S EYE): スクランブル交差点の正面に位置し、TSUTAYAやスターバックスコーヒーが入居するビルの壁面ビジョンです。交差点で信号待ちをする人々の真正面に位置するため、極めて高い視認性を持ちます。長年にわたり渋谷の象徴として親しまれており、ブランドのステータスを示すのに適した媒体です。

センター街・その他エリア

  • 渋谷センター街ヒットビジョン: 若者文化の中心地である渋谷センター街の入口に位置するビジョンです。流行に敏感な若年層に直接リーチしたい場合に非常に効果的です。こちらも3D映像に対応しており、2025年には化粧品ブランド「ヒロインメイク」が20周年を記念した3D広告を放映し、話題となりました。

これらの屋外ビジョンは、個別に放映するだけでなく、複数のビジョンで同じ映像を同時に流す「シンクロ放映」も可能です。スクランブル交差点周辺のビジョンをジャックすることで、視界に入るすべての映像が自社広告となり、通行人に忘れがたい強烈なブランド体験を提供できます。

屋外大型ビジョン 料金・特徴比較表

ビジョン名場所特徴料金目安(7日間)
シブハチヒットビジョン / シンクロ7スクランブル交差点日本最大級のサイズ、3D広告対応、複数面連動による圧倒的インパクト。要問い合わせ
渋谷スクランブルスクエアビジョン渋谷スクランブルスクエア渋谷の新たなランドマーク。JR渋谷駅直結で高い注目度。150万円~
(15秒×20回/時)
QFRONT(Q'S EYE)スクランブル交差点 正面交差点のシンボル。信号待ちの歩行者への高い視認性。要問い合わせ
109フォーラムビジョンSHIBUYA109前若者、特に女性ターゲットへのリーチに強力。ファッション・コスメ系に最適。要問い合わせ
渋谷センター街ヒットビジョンセンター街入口若者カルチャーの中心地で、ターゲットを絞った訴求が可能。3D対応。要問い合わせ

※料金は時期やプランによって変動します。正確な料金は広告代理店への問い合わせが必要です。

2.2. 駅構内サイネージ:ターゲットを絞り込む効率的メディア

屋外ビジョンが「不特定多数へのインパクト」を重視するのに対し、駅構内サイネージは、特定の路線を利用する通勤・通学者や、特定の施設へ向かう人々など、よりターゲットを絞り込んだ効率的なアプローチを可能にします。利用者の「動線」を意識して設計されており、移動中に自然と広告が目に入る仕組みになっています。

東京メトロ(半蔵門線・副都心線など)

  • 渋谷55ストリートビジョン: 半蔵門線渋谷駅の地下コンコース、約55mにわたって続く通路の両側に設置された、12柱24面の縦型サイネージを1社で独占できる媒体です。連続性を活かしてストーリー性のある映像を展開したり、キャラクターを等身大で表示したりと、クリエイティブの自由度が高いのが特徴です。JRや東急への乗り換え客が多く利用する通路のため、接触人数も膨大です。料金は7日間で500万円~600万円程度と高額ですが、通路全体をジャックする没入感は他の媒体にはない魅力です。

東急電鉄(東横線・田園都市線)

  • 田園都市線渋谷駅ビッグサイネージプレミアム: JR渋谷駅・ハチ公口方面へ向かうメイン通路に設置された、縦約2m、横幅約25mの超大型ビジョンです。通路を通る際はほぼ間違いなく目に入るため、視認性は抜群。多くの乗り換え客にリーチできる一等地媒体であり、料金は7日間で700万円(12・3月期)と、駅構内媒体としては最高クラスです。
  • TOQサイネージピラー: 渋谷ヒカリエ改札付近などに設置されている柱巻きのサイネージ。商業施設利用者や東横線ユーザーにピンポイントで訴求できます。複数の柱を連動させた展開も効果的です。
  • 階段壁面サイネージ: 田園都市線改札外の階段・エスカレーター壁面に連続して設置されています。特筆すべきは、階段の移動中はスマートフォンの利用が制限されるため、広告への注目率が非常に高くなる点です。ある研究では、スマートフォンを閲覧していない人の方がサイネージへの注目率が明らかに高いという結果も出ており、この媒体の有効性を裏付けています。

JR東日本(山手線・埼京線など)

  • J・ADビジョン: ハチ公改札近くの柱など、JR渋谷駅の主要な動線上に多数設置されています。他の大型媒体と比較して、比較的低コストで出稿できるのが大きなメリットです。例えば、7日間・15秒放映のプランが20万円前後から用意されており、テストマーケティングや中小規模のキャンペーンにも活用しやすい媒体と言えます。

京王電鉄(井の頭線)

  • 渋谷K-DGウェーブ: 京王井の頭線渋谷駅の改札内外に、合計59面ものサイネージが設置されています。これらを一社で買い切ることで、井の頭線ユーザーの視界をほぼ独占する強力なジャック感を演出できます。

3. 渋谷広告の最前線:差がつく最新トレンドとクリエイティブ手法

渋谷のデジタルサイネージで成果を出すには、単に媒体を確保するだけでは不十分です。膨大な情報が溢れるこの街で人々の記憶に残るためには、クリエイティブの力が不可欠になります。ここでは、広告効果を最大化するための最新トレンドと、具体的なクリエイティブ手法を成功事例とともに紹介します。

3.1. 視線を釘付けにする「裸眼3D広告」

近年、渋谷の広告シーンで最も注目を集めているのが「裸眼3D広告」です。これは、特殊なメガネをかけることなく、映像がスクリーンから飛び出して見える技術を用いた広告手法です。その圧倒的な視覚的インパクトは、通行人の足を止め、思わずスマートフォンで撮影・共有したくなる強い動機付けを与えます。

なぜ3D広告は効果的なのか?

その理由は3つあります。第一に、「圧倒的なインパクトと記憶への定着」です。平面的な広告とは異なり、立体的な映像は脳に強い刺激を与え、記憶に残りやすくなります。第二に、「SNSでの拡散(バイラル効果)」です。珍しい3D広告は格好の撮影対象となり、「#渋谷3D広告」といったハッシュタグと共にSNSで自然に拡散され、広告費以上の宣伝効果を生み出します。第三に、広告自体がエンターテインメントとなり、ポジティブなブランド体験を創出できる点です。

渋谷での代表事例

  • 秋田犬3Dカラクリ時計(シブハチヒットビジョン): 渋谷の新たな待ち合わせスポットとして定着した、巨大な秋田犬が飛び出す3D映像です。定時になるとカラクリ時計のように動き出すこの映像は、多くの人々に親しまれています。最近では、ゲーム『勝利の女神:NIKKE』とのコラボレーションで、秋田犬とゲームキャラクターが複数のビジョンをまたいでキャッチボールをするという斬新な演出が話題となりました。
  • ヒロインメイク20周年記念広告(渋谷センター街ヒットビジョン): 2025年3月、化粧品ブランド「ヒロインメイク」が、ブランド誕生20周年を記念して3D広告を放映しました。商品が立体的に飛び出す演出は、ターゲットである若年層に強い印象を与えました。
  • その他: 過去には『ポケットモンスター』や、プロ野球の新庄剛志氏を起用した広告など、様々なジャンルで3D広告が実施され、その都度大きな注目を集めています。

3.2. 街をメディア化する「広告ジャック」

「広告ジャック」とは、特定のエリアや交通機関の広告スペースを一つのブランドで独占し、街全体をメディア化する手法です。これにより、通行人はそのブランドの世界観に完全に包み込まれ、短期間で強烈なブランドイメージを刷り込むことができます。大規模なキャンペーンや新商品のローンチ、イベント告知などに絶大な効果を発揮します。

駅構内ジャック

駅構内でのジャックは、ターゲットの動線を予測しやすいのが特徴です。例えば、前述の「渋谷55ストリートビジョン」と、その向かい側にある壁面ポスター広告「渋谷プレミアムセット」を同時に実施すれば、通路全体がブランド一色に染まります。過去にはLouis VuittonやApple、LACOSTEといった世界的なブランドがこの手法で圧巻の空間を演出し、話題となりました。また、東急田園都市線の「ビッグサイネージプレミアム」と柱広告「TOQサイネージピラー」を組み合わせるなど、動線上の複数の媒体を連動させることで、反復的な訴求効果を高めることも可能です。

エリアジャック

より大規模なジャックとして、スクランブル交差点に面した複数の大型ビジョンを連動させる手法があります。全てのスクリーンで同じ映像をシンクロ放映することで、交差点全体が巨大なシアターと化し、その場にいるすべての人々の視線を独占します。これは、ブランドの力強さやスケール感を表現するのに最も効果的な手法の一つです。

3.3. 体験をデザインする「インタラクティブ広告」

広告が一方的な情報発信で終わる時代は終わりつつあります。最先端の広告は、視聴者の参加を促し、「体験」をデザインすることで、より深いエンゲージメントを創出します。

AR/VRとの連携

広告に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、画面上にAR(拡張現実)コンテンツが出現し、現実の風景とCG映像が融合した新たな体験が楽しめる、といった取り組みが始まっています。東急エージェンシーと東急が実施する「TOQ IMMERSIVE OOH」の実証実験では、広告の前に立つと没入感のある3Dサウンドが聞こえたり、ARで特別なコンテンツを楽しめたりするサービスを開発しています。これにより、広告は「見る」ものから「参加する」ものへと進化し、消費者の感情的なつながりを強めます。

SNS連動キャンペーン

広告を撮影し、特定のハッシュタグを付けてSNSに投稿するとプレゼントが当たる、といったキャンペーンも有効です。これは、オフラインの広告(OOH)を起点に、オンラインでの拡散と顧客データの獲得を同時に狙うO2O(Online to Offline)戦略の一環です。

Fake OOH (CGI広告)

最近注目されているのが、VFX(視覚効果)技術を使い、実際には存在しない巨大な広告が街中に出現したかのようなリアルな動画を制作し、SNSで拡散する「Fake OOH」または「CGI広告」という手法です。実際に広告を掲出する必要がないため、比較的低コストで、大きな話題性を生む可能性があります。ただし、視聴者に誤解を与えないような配慮も重要です。

4. 【実践編】渋谷デジタルサイネージ広告出稿の完全ロードマップ

渋谷のデジタルサイネージの魅力と可能性を理解したところで、次はいよいよ実践です。ここでは、広告出稿を具体的に進めるためのロードマップを、目的別のプラン、実行ステップ、そして気になる費用まで、分かりやすく解説します。

4.1. 目的別・おすすめ出稿プラン

広告出稿の成功は、目的を明確にすることから始まります。「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいのか」によって、選ぶべき媒体や予算は大きく変わります。ここでは代表的な3つの目的に合わせた出稿プランの例を紹介します。

プラン名目的対象媒体例費用概算(1週間)特徴
認知度最大化プラン幅広い層へのブランド認知向上、新商品の大規模ローンチ・スクランブル交差点の複数ビジョン連動
・東急 田都渋谷ビッグサイネージプレミアム
1,000万円~渋谷の主要動線を網羅し、短期間で圧倒的なリーチを獲得。ブランドのスケール感を演出し、一気に知名度を高める。
SNS拡散・3D広告プラン話題性を創出し、SNSでのバイラル(拡散)を狙う・シブハチヒットビジョン
・渋谷センター街ヒットビジョン
500万円~
(映像制作費別途)
インパクトのある3D映像で撮影と共有を促進。若者向け商材、エンタメ、ゲームコンテンツなどに最適。
ターゲット特化・駅構内プラン通勤・通学者、特定エリアの来訪者などへの集中訴求・東京メトロ 渋谷55ストリートビジョン
・JR J・ADビジョン(ハチ公改札)
50万円~600万円ターゲットの生活動線上で反復的に接触させ、商品理解の促進や近隣店舗への誘導に繋げる。BtoBサービスにも有効。

※費用はあくまで概算です。映像制作費や代理店手数料は含まれていません。

4.2. 広告出稿までの4ステップ・実行リスト

アイデアを形にし、実際に渋谷の街に広告を放映するまでの流れは、大きく4つのステップに分けられます。初めての担当者でも迷わないよう、各ステップでやるべきことをリスト化しました。

ステップアクション(やること)成果物/確認事項期間目安
STEP 1: 企画・媒体選定・広告目的(認知度、販売促進等)とターゲットの明確化
・確保できる予算の上限を設定
・出稿したい媒体と希望時期を仮決定
・企画書
・希望媒体リスト
2~4週間
STEP 2: 代理店選定・空き枠確認・複数の広告代理店(例:株式会社ヒット, 株式会社東急エージェンシー, 株式会社春光社など)に問い合わせ
・希望時期の空き状況と正式な見積もりを取得
・各社の提案内容や媒体資料を比較検討
・各社からの見積書
・媒体資料
1~2週間
STEP 3: 申込・映像制作・契約する代理店を決定し、媒体社へ正式申込
・映像制作会社へ動画制作を発注
・媒体社が定める入稿規定(フォーマット、データサイズ、表現考査の基準)を必ず確認
・広告申込書
・完成動画データ
4~8週間
(3Dは更に長期化)
STEP 4: 入稿・放映・効果測定・放映開始の指定営業日前(通常6営業日前など)までに入稿
・放映開始日に現地で目視確認(推奨)
・放映後に代理店から実施レポートを受領
・(可能であれば)人流データ等を活用した効果測定を依頼
・入稿完了通知
・実施(放映)レポート
1~2週間

4.3. 気になる費用内訳と相場観

デジタルサイネージ広告にかかる費用は、「媒体費」だけではありません。総額を把握するためには、主に3つの要素を考慮する必要があります。

項目費用レンジ備考
媒体費(放映料)20万円~数千万円広告を放映する場所代。媒体のランク、掲出期間、放映頻度、時期(繁忙期は高騰)によって大きく変動します。駅構内の小型サイネージは比較的安価、スクランブル交差点の大型ビジョンは高価です。
映像制作費50万円~数千万円放映する動画コンテンツの制作費。2Dか3Dか、実写かCGか、起用するタレントやクリエイターの知名度などによって大きく異なります。特に裸眼3D映像の制作は、高度な技術を要するため高額になる傾向があります。
代理店手数料媒体費の15%~20%が一般的媒体の選定、空き枠の確保、媒体社との交渉、入稿作業、実施レポート作成などを代行してもらうための費用。企画や効果測定まで依頼する場合は、別途費用が発生することもあります。
合計(目安)70万円~上記3項目の合計が総費用となります。シンプルなプランでも最低70万円程度から、スクランブル交差点での3D広告や大規模ジャックなどでは、総額が億単位になることも珍しくありません。

5. 広告のその先へ:渋谷のまちづくりとデジタルサイネージの未来

渋谷のデジタルサイネージは、単なる商業広告の枠を超え、街の景観を形成し、文化を育み、未来を創造する重要な役割を担っています。最後に、広告のさらに先にある、渋谷のまちづくりとデジタルサイネージの未来像について考察します。

5.1. 広告収益を街の活力へ:エリアマネジメントとの連携

渋谷の広告事業の特筆すべき点は、その収益の一部が街の魅力向上に還元される仕組みが構築されていることです。官民連携で設立された「渋谷駅前エリアマネジメント協議会」は、東京都の屋外広告物条例の特例許可を受け、広告事業を展開しています。

この事業で得られた収益は、地域の清掃活動や警備による安全確保、広場でのイベント開催といった「まちづくり活動」の貴重な財源となります。つまり、企業が渋谷に広告を出すことは、自社のブランディングに繋がるだけでなく、渋谷という街をより安全で、より魅力的にするための社会貢献活動にもなっているのです。広告はもはや景観を損なう「悪者」ではなく、街の持続的な発展を支えるエコシステムの一部として機能しています。

5.2. 効果測定の進化:人流データが拓くOOH広告の新たな地平

OOH広告の長年の課題は、「効果測定の難しさ」でした。広告を何人が見たのか、そしてその広告が購買行動にどう影響したのかを正確に把握することが困難だったのです。しかし、テクノロジーの進化がこの状況を変えつつあります。

近年では、スマートフォンの位置情報などから得られる「人流データ」を活用し、広告媒体の前をどのような属性(性別、年代、居住地など)の人々が、どの時間帯に、どれくらい通行したかを分析することが可能になりました。これにより、広告主はよりデータに基づいた媒体選定やクリエイティブの最適化が行えるようになり、OOH広告の投資対効果(ROI)を可視化しやすくなっています。この流れは今後さらに加速し、DOOHはマス広告のリーチ力とデジタル広告の精緻な分析能力を兼ね備えた、ハイブリッドなメディアへと進化していくでしょう。

5.3. サステナビリティと未来展望:テクノロジーが描く次世代の広告

社会全体のサステナビリティへの関心が高まる中、広告業界も例外ではありません。渋谷では、掲出期間を終えた懸垂幕などの広告物を廃棄するのではなく、バッグやポーチなどのプロダクトにアップサイクル(再利用・価値向上)し、新たな価値を創造する取り組みも始まっています。こうした環境配慮の姿勢は、企業のブランドイメージ向上にも繋がります。

未来に目を向ければ、さらなるテクノロジーの融合が予測されます。

  • AIによる広告最適化:通行人の属性や天気、時間帯に応じて、AIがリアルタイムで最も効果的な広告クリエイティブを自動で選択・放映する。
  • プロジェクションマッピングとの融合:サイネージだけでなく、ビル壁面全体をスクリーンとして活用し、街全体をダイナミックに演出する。
  • ARグラスの普及:将来的にARグラスが普及すれば、現実の風景に重ねてパーソナライズされた広告を表示するなど、全く新しい広告体験が生まれる可能性があります。

世界のデジタル屋外広告(DOOH)市場は、2030年には568億米ドルに達すると予測されており、その成長はとどまることを知りません。その中心地である渋谷は、これからもテクノロジーとクリエイティビティの実験場として、世界の広告の未来をリードし続けるでしょう。

 

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