LEDビジョン・LEDパネル・液晶モニターとの違い
「LEDパネル」と一言で言っても、実は用途によって指し示すものが異なります。
最適な機材を選ぶためには、まずこれらの基本的な違いを正確に理解しておくことが重要です。
ここでは、それぞれの特徴を比較しながら解説します。
LEDビジョンとLEDパネルの違い
一般的に、イベントや広告業界で使われる「LED」関連のディスプレイは、その機能によって大きく二つに分類されます。両者の最も大きな違いは「動画を再生できるか否か」です。
LEDビジョン
小さなLED(発光ダイオード)素子自体が発光し、それらを高密度に並べることで映像を映し出すディスプレイです。動画コンテンツの再生を主目的としており、パネル(モジュール)を組み合わせることで、サイズや形状を自由に構築できるのが最大の特徴です。イベントのメインスクリーンや展示会ブースの壁面全体を使ったダイナミックな演出に向いています。
LEDパネル (LEDライトパネル)
ポスターやバックライトフィルムといった印刷物を、背面からLEDライトで均一に明るく照らす看板(ポスターフレーム)を指します。動画は再生できませんが、従来のスポットライトで照らすパネルに比べて視認性が格段に向上し、LEDビジョンよりも非常に安価に導入できます。ブース内の製品紹介や案内板を手軽に目立たせたい場合に最適です。
本記事では、主に動画コンテンツを扱える高機能な「LEDビジョン」のレンタルを中心に解説しつつ、コストを抑えたい場合の選択肢として静止画用の「LEDパネル」についても適宜触れていきます。
LEDビジョンと液晶モニターの違い
映像を映すという点では、家庭用のテレビやPCモニターで馴染み深い「液晶モニター」も選択肢になります。
しかし、特に大規模なイベントや明るい展示会場では、LEDビジョンが持つ特性が大きなアドバンテージとなります。
最も大きな違いは、輝度(明るさ)、サイズ・形状の自由度、そして継ぎ目の有無です。
液晶モニターは、バックライトの光を液晶フィルターで制御して映像を表示する仕組み上、輝度に限界があり、直射日光が当たる屋外や照明の多い展示会場では映像が見えにくくなることがあります。
一方、LED素子自体が発光するLEDビジョンは非常に高輝度で、屋外でも鮮明な映像を提供できます。
また、液晶モニターを複数台並べて大画面を作ろうとすると、どうしてもベゼル(枠)が継ぎ目として目立ってしまいます。
LEDビジョンは、ベゼルのないパネルを組み合わせるため、完全にシームレスな一枚の巨大スクリーンを構築することが可能です。
| 比較項目 | LEDビジョン | LEDパネル (ライトパネル) | 液晶モニター |
|---|
| 表示コンテンツ | 動画・静止画 | 静止画 (ポスター等) | 動画・静止画 |
| 輝度 (明るさ) | 非常に高い (屋外◎) | 高い | 標準 (屋内向き) |
| サイズ・形状 | 自由自在 (組み合わせ式) | 定型サイズ (A1, B1など) | 定型サイズ (インチ) |
| 継ぎ目 | なし (シームレス) | - | あり (ベゼル) |
| 主な用途 | イベント演出、展示会壁面、屋外広告 | ポスター掲示、案内板、装飾 | 会議、小規模ブース、近距離での情報表示 |
| コスト | 高 | 低 | 中 |
ダイナミックな動画演出で圧倒的なインパクトを求めるなら「LEDビジョン」、コストを抑えつつポスターなどを明るく目立たせたいなら「LEDパネル(ライトパネル)」、小規模なスペースで手軽に映像を流したいなら「液晶モニター」と、目的と予算に応じて使い分けることが重要です。
なぜレンタル?購入と比較してわかる圧倒的なメリット
数日間のイベントや展示会のために、なぜ多くの企業がLEDビジョンの購入ではなくレンタルを選ぶのでしょうか。
その理由は、初期費用だけでなく、運用面や技術進化への対応といった多角的な視点から見えてきます。
購入と比較することで、レンタルの合理性が明確になります。
レンタルと購入のメリット・デメリット比較
LEDビジョンの導入を検討する際、レンタルと購入はそれぞれにメリットとデメリットが存在します。
特に利用期間が意思決定の大きな分かれ目となります。
短期的な利用であれば、レンタルが持つ柔軟性とコスト効率の高さが際立ちます。
| 比較項目 | レンタル | 購入 |
|---|
| 初期費用 | 圧倒的に安い (数十万円〜) 短期イベントに最適 | 非常に高額 (数百万円〜) 長期的な投資が必要 |
| 利用期間 | 短期 (1日〜数ヶ月) に最適 展示会や単発イベントに強い | 長期 (数年以上) 向け 常設サイネージなどに |
| メンテナンス | 業者にお任せ (費用込) トラブル時も専門家が対応 | 自社で対応 別途、年間保守契約が必要になることが多い |
| 保管場所 | 不要 イベント終了後は業者が撤去 | 必要 精密機器のため適切な保管環境が求められる |
| 技術・機材 | 常に最新・最適な機材を選べる 技術の陳腐化リスクがない | 陳腐化のリスクあり 数年で旧式になる可能性 |
| 柔軟性 | イベントごとにサイズ・仕様を変更可能 多様な演出に対応 | 変更不可 一度設置すると仕様変更は困難 |
| 手間 | 設置・撤去・運搬すべてお任せ ワンストップで完結 | 自社で手配・管理が必要 専門知識や人員が求められる |
結論:短期利用ならレンタルが賢い選択
上記の比較から明らかなように、数日間から3ヶ月程度の利用であれば、総コストでレンタルが有利になるケースがほとんどです。
ある試算では、年間稼働日数が100日を超えると購入の方がコストメリットが出る可能性があるとされていますが、これは裏を返せば、それ以下の利用頻度であればレンタルが合理的であることを示唆しています。
特に、年に数回の展示会出展や、毎回会場やブース規模が変わるイベント主催者にとって、レンタルの柔軟性は大きな武器となります。
その都度、会場の広さや演出プランに合わせた最適な機材を、保管やメンテナンスの心配なく利用できるのです。
また、「まずは一度、LEDビジョンの効果を試してみたい」という試験的な導入にも、レンタルは最適な選択肢と言えるでしょう。
LEDレンタル価格の完全ガイド|相場と費用を抑えるコツ
導入を検討する上で最も気になるのが「価格」です。
LEDビジョンのレンタル費用は決して安価ではありませんが、その内訳と価格決定のメカニズムを理解することで、予算内で最大の効果を引き出すことが可能になります。
ここでは、料金の構成要素から具体的な相場、そしてコストを抑えるための実践的なテクニックまで、徹底的に掘り下げて解説します。
LEDレンタル料金は何で決まる?価格を左右する5つの要素
レンタル料金は、単一の要素で決まるわけではありません。
主に以下の5つの要素が複雑に絡み合って最終的な見積もり金額が算出されます。
見積もりを依頼する前に、これらの希望を整理しておくと、業者とのやり取りがスムーズに進みます。
1.サイズと形状
最も基本的な価格決定要因です。
当然ながら、画面が大きくなるほど使用するパネル枚数が増え、価格は上昇します。
一般的な16:9の比率だけでなく、ステージの背景に合わせた横長のワイドスクリーンや、柱巻き、さらには滑らかな曲面(カーブ)といった特殊形状も可能です。
特殊な形状は、標準的な設置に比べて追加の技術や部材が必要になるため、価格が上乗せされる場合があります。
2.ピクセルピッチ (解像度)
ピクセルピッチとは、LED素子と隣の素子との中心間距離を指し、この数値が小さいほど高精細な映像を表現できます。
来場者との距離が近い展示会ブースでは、映像の粗さが目立たないよう2.6mmや1.9mmといった狭ピッチが推奨されます。
一方、観客席から遠く離れて見るコンサートステージなどでは、3.9mmや4.8mmといった広めのピッチでも十分な視認性が得られます。
一般的に、ピクセルピッチが細かい(数値が小さい)ほど、パネル単価は高価になります。
3.設置環境 (屋内/屋外)
屋外用LEDビジョンは、屋内用に比べて価格が高くなります。
その理由は、日中の強い太陽光に負けないための高い輝度(明るさ)と、雨や風、塵に耐えるための防水・防塵性能(IP65など)が求められるためです。
4.レンタル期間
多くのレンタル業者は、1日単位での料金設定を基本としていますが、2日目以降は割引が適用される段階的な料金体系を採用しています。
例えば、初日料金に対して2日目は追加料金が割安になる、あるいは3日目以降はさらに低い料金が適用されるなどです。
そのため、長期でレンタルするほど1日あたりの単価は安くなる傾向にあります。
5.オプション費用
見積もりで注意すべきなのが、LEDビジョン本体のレンタル料以外にかかる「付帯費用」です。これらは「別途見積もり」となっていることが多く、総額を大きく左右します。
機材の輸送と、専門スタッフによる設営・解体作業にかかる費用。東京近郊は無料とする業者もありますが、基本的には必須の費用です。
イベント中に映像の切り替えや輝度調整、万が一のトラブルに対応する専門スタッフが常駐する場合に発生します。
映像を送出するためのPCやスイッチャー、LEDビジョンを自立させたり吊り下げたりするためのトラス(金属製の骨組み)やステージなどが必要です。
放映する映像を新規に制作する場合に発生します。静止画で1枚5万円~、映像で10万円~が目安となる場合があります。
サイズ・ピッチ別レンタル価格の目安
複数のレンタル会社の公開情報を基に、一般的な料金相場をまとめました。
特に「コミコミパック」として提供されているプランは、運搬費や設置撤去費が含まれていることが多く、総額を把握しやすいため、初めてレンタルする方におすすめです。
屋内用LEDビジョン レンタルパック料金(運搬・設置費など込みの目安)
展示会やセミナー、屋内イベントで人気のサイズとピッチの組み合わせです。
| モニターサイズ | 寸法 (横×縦) | 2.6mm/2.9mmピッチ (1日) | 1.9mmピッチ (1日) | 主な用途 |
|---|
| 115インチ | 2.5m × 1.5m | 23万円~28万円 | 33万円~ | 小規模ブース、セミナー、記者会見 |
| 158インチ | 3.5m × 2.0m | 34万円~40万円 | 47万円~ | 中規模ブース、企業発表会、小規模ステージ |
| 202インチ | 4.5m × 2.5m | 48万円~55万円 | 69万円~ | 展示会のメインスクリーン、中規模イベント |
| 246インチ | 5.5m × 3.0m | 65万円~70万円 | - | 大規模ブース、ステージ背景 |
| 350インチ | 7.5m × 4.5m | 95万円~110万円 | - | 大規模イベント、コンサート、ファッションショー |
※上記はあくまで目安です。
業者やプラン、設営条件によって価格は変動します。2日目以降は追加料金(初日の10%〜50%程度)がかかります。
静止画用LEDライトパネル レンタル料金
動画は不要で、ポスターや案内図などを明るく目立たせたい場合は、こちらが非常に経済的な選択肢となります。
| パネルサイズ | 3日間レンタル料金 (目安) | 10日間レンタル料金 (目安) |
|---|
| A1 (594×841mm) | 8,500円~ | 9,350円~ |
| B1 (728×1030mm) | 10,500円~ | 11,550円~ |
※送料や、内部に掲示するバックライトフィルムの印刷費は別途必要となる場合が多いです。
賢くレンタル!費用を抑えるための4つのテクニック
少しでもコストを抑えたいと考えるのは当然のことです。
以下の4つのテクニックを活用することで、賢くレンタル費用を管理できます。
必ず相見積もりを取る
これは最も基本的かつ効果的な方法です。最低でも2〜3社から同条件で見積もりを取り、価格とサービス内容を慎重に比較しましょう。「相見積もり大歓迎」「他社より高い場合はご相談ください」と公言している業者も多く、価格交渉の有効な材料になります。
パッケージプランを活用する
多くの業者が提供している「展示会パック」や「1Dayコミコミプラン」は、LEDビジョン本体、運搬費、設置撤去費などがセットになっており、個別に手配するよりも割安になるケースがほとんどです。総額が明確で予算管理しやすい点もメリットです。
本当に必要なスペックを見極める
過剰なスペックはコストアップの直接的な原因です。例えば、来場者が5m離れた場所から見るのがメインなのに、超高精細な1.5mmピッチを選ぶ必要はありません。後述する「視認距離」の計算式を参考に、用途に合った適切なスペックを選びましょう。
運搬費無料の業者を選ぶ
東京に自社の倉庫や拠点を持ち、近郊エリアへの運搬費を無料に設定している業者があります。対象エリア内でのイベントであれば、数万円単位のコスト削減に繋がる可能性があるため、業者選定の際に確認すべき重要なポイントです。
失敗しないLEDレンタル業者の選び方【東京エリア対応】
価格だけで業者を選んでしまうと、「当日に映像が映らない」「トラブル時の対応が遅い」といった致命的な問題に繋がりかねません。
LEDビジョンのレンタルは、機材を借りるだけでなく、イベント成功のためのパートナーを選ぶ行為です。ここでは、信頼できる業者を見極めるための5つのポイントと、東京エリアで存在感のある主要業者を紹介します。
業者選びで確認すべき5つのチェックポイント
見積もり依頼や問い合わせの際に、以下の5つのポイントを重点的に確認することで、業者の質を見極めることができます。
実績と事例の豊富さ
自社が計画しているイベント(例:展示会、ライブ、セミナー)と近いジャンルでの導入実績が豊富かを確認します。
特に、東京ビッグサイトや幕張メッセといった主要な大規模会場での設営経験は、会場特有のルールや搬入・電源事情に精通している証であり、大きな安心材料となります。
料金体系の透明性
見積書に「何が含まれ、何が含まれていないか」が明確に記載されているかを確認しましょう。
「一式」といった曖昧な表記ではなく、機材レンタル費、運搬費、設置撤去費、オペレーター人件費などの内訳がわかる、透明性の高い見積もりを提示する業者を選びましょう。
ワンストップ対応とサポート体制
機材レンタルだけでなく、設置・撤去、オペレーター派遣、さらには放映コンテンツの制作まで一貫して対応できるか。
ワンストップで任せられる業者は、担当者とのやり取りがシンプルになり、責任の所在も明確です。
また、機材トラブルはイベントの成否に直結するため、緊急時に迅速に対応できるサポート体制(例:24時間対応、近郊に拠点があるなど)の有無は非常に重要です。
機材の品質とラインナップ
希望するピッチサイズや、曲面・透過型(シースルー)といった特殊形状のディスプレイに対応できるか、機材のラインナップを確認します。
また、機材の品質(輝度、色調の均一性、安定性)も重要です。
可能であれば、ショールームで実機を確認させてもらうのが最も確実な方法です。
対応エリアと拠点
東京に自社の拠点や倉庫を持っている業者は、運搬コストやトラブル時の対応スピードの面で有利です。
全国対応を謳っていても、主要都市以外では協力会社への外注となり、コスト増や品質管理の面で懸念が生じる場合があります。
自社スタッフが直接対応してくれるエリアを確認しましょう。
東京エリアの主要LEDレンタル業者比較
公開されている情報を基に、東京エリアで活動する主要なLEDレンタル業者を比較しました。
各社に特色があるため、自社のニーズに合った業者を選ぶ参考にしてください。
コンテンツ制作から保守まで社内技術者で対応。24時間コンビニ返却など独自のサービスも。
イベントにスタッフが常駐するサポートも可能。コミコミプランが明瞭で分かりやすい。
| 業者名 | 特徴 | 拠点(東京) | 価格帯の印象 | サポート体制 |
|---|
| LED TOKYO | 全国対応で導入実績が非常に豊富。自社工場を持ち、品質とコストを両立。レンタルサービスも充実している。 | 東京本社 | 標準的 | 24時間365日の保守サポート。企画から設置、アフターまでワンストップで対応。 |
| グローバルステージ | 東京・大阪・名古屋は運搬費無料を掲げ、圧倒的なコストパフォーマンスを追求。相見積もりを歓迎している。 | 大阪本社、東京対応 | 格安 | 設置・撤去、音響・照明など周辺機材もまとめて自社保有でレンタル可能。 |
| シーマ | 映像・音響のプロフェッショナル集団。ROE社製など高品質な機材を多数保有。イベント運営も手掛ける。 | 東京・大阪に拠点 | やや高め | システム設計からイベント本番の運営までトータルでサポート可能。 |
| パンダスタジオ | 放送局クオリティの機材を格安で提供。一定額以上で全国送料無料、最安値補償制度など、価格と利便性に強み。 | 東京・大阪に拠点 | 格安 | - |
| レンタルビジョン.com (キノテック) | 業界最安値を謳うパッケージプランが豊富。1.9mmなど高精細ピッチも比較的安価に提供。実績も多数。 | 東京拠点 | 格安 | - |
※上記は2025年10月3日時点の公開情報に基づく第三者視点での要約であり、各社の優劣を示すものではありません。
サービス内容や価格は変更される可能性があるため、必ず公式サイトで最新情報をご確認の上、直接お問い合わせください。
用途・シーン別!最適なLEDパネル/ビジョンの選び方
LEDビジョンのポテンシャルを最大限に引き出すには、目的やシーンに合わせた機材を選ぶことが不可欠です。
ここでは、代表的な2つのケースを例に、最適なスペックと活用法を解説します。
Case 1: 展示会ブース(東京ビッグサイトなど)
目的
- 混雑する通路を歩く来場者の足を止め、ブースに引き込むこと。製品やサービスの魅力を、静的なパネル以上にダイナミックに伝えること。
推奨スペック
- ピクセルピッチ: 来場者がブースのすぐ近くで映像を見るため、映像のドット感が目立たない1.9mm〜3.9mmの高精細(狭ピッチ)モデルが推奨されます。特に製品のディテールを見せたい場合は、2.6mm以下のピッチが望ましいでしょう。
- サイズ: ブースの壁面全体をLEDビジョンで覆う、あるいはメイン通路に面した場所にアイキャッチとして大型のものを設置するなど、ブースの設計と予算に合わせて決定します。
活用アイデア
- 企業イメージ映像や製品のプロモーションビデオをループ再生し、ブランドの世界観を演出する。
- 来場者の動きに合わせて映像が変化するインタラクティブコンテンツを導入し、驚きと体験価値を提供する。
- ブース内に小さなステージを設け、プレゼンテーションやデモンストレーションの背景としてLEDビジョンを活用する。
Case 2: 音楽ライブ・e-sportsイベント
目的
- ステージ演出の迫力を増幅させ、会場全体の一体感を高めること。後方や2階席など、ステージから遠い観客にも演者の表情やゲーム画面をクリアに見せること。
推奨スペック
- ピクセルピッチ: 観客との間に十分な距離があるため、3.9mm〜6mm程度でも美しい映像として認識されることが多いです。これにより、高精細ピッチに比べてコストを抑えることが可能です。
- サイズ: ステージの規模や会場の大きさに合わせた大型スクリーンが必須です。
- 特殊形状: 透過型(シースルー)ディスプレイを使い、映像の奥にいるアーティストを見せる演出や、曲面(カーブ)ディスプレイで観客を包み込むような没入感のある空間を作り出すことも可能です。
活用アイデア
- アーティストのライブ映像をリアルタイムで投影するだけでなく、楽曲の世界観に合わせたリリックビデオや抽象的な映像を背景として流す。
- e-sportsイベントでは、各プレイヤーのゲーム画面やハイライトリプレイを大画面で表示し、観客の興奮を最大化する。
- ZoomやYoutubeLiveと連携し、オンライン配信用の背景や映像ソースとしても活用する。
ピクセルピッチと視認距離の関係を知る
最適なピッチを選ぶことは、画質とコストのバランスを取る上で極めて重要です。
そのための指標となるのが「適正視認距離」です。
これは、LEDのドット(粒)が気にならなくなり、映像が綺麗に見え始める距離を指します。
この距離を算出する簡単な計算式がいくつか提唱されています。
適正視認距離 (m) ≒ ピクセルピッチ (mm) × 1.16
この計算式は、多くの専門業者サイトで引用されている一般的なものです。
例えば、2.6mmピッチのLEDビジョンを検討している場合、2.6 (mm) × 1.16 = 3.016 (m) となり、約3m以上離れて見る用途に適していると判断できます。
展示会ブースで、来場者が2mの距離まで近づいて製品説明を聞く可能性があるなら、より細かい1.9mmピッチ(適正視認距離 約2.2m)を検討する、といった具体的な判断基準になります。
逆に、ステージ演出で最も近い観客でも10m離れているなら、8.6mmピッチ(10m ÷ 1.16)程度でも問題ない可能性があり、大幅なコスト削減に繋がります。
この計算式を覚えておくだけで、業者からの提案を鵜呑みにせず、自ら最適なスペックを判断する助けとなります。
初めてでも安心!LEDレンタル利用の流れと当日の注意点
LEDビジョンのレンタルが初めての場合、何から手をつけて良いか分からないかもしれません。
しかし、基本的な流れと注意点を押さえておけば、スムーズに導入を進めることができます。
ここでは、問い合わせから撤去までの具体的なステップと、初心者が陥りがちな失敗を防ぐためのチェックリストをまとめました。
レンタル完了までの5ステップ
一般的なLEDビジョンのレンタルプロセスは、以下の5つのステップで進行します。
業者によって多少の違いはありますが、大枠は共通しています。
問い合わせ・相談
まずは気になるレンタル業者のWebサイトや電話で連絡を取ります。この段階で、「利用したい日程」「イベントの場所(例:東京ビッグサイト東ホール)」「希望するおおよそのサイズ」「どのような用途で使いたいか(例:展示会ブースの背景)」といった情報を伝えることで、その後の話がスムーズに進みます。
見積もり・打ち合わせ
伝えた情報をもとに、業者から機材の提案と見積もりが届きます。複数の業者から相見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容、サポート体制などを比較検討します。仕様やオプションが固まったら、最終的な仕様で再度打ち合わせを行います。
契約・支払い
見積もり内容に合意したら、正式に契約を締結します。支払い方法は業者によって異なりますが、法人間取引であっても基本的には前払いを求められることが多いです。支払い条件については契約前に必ず確認しましょう。
設営・本番
イベント前日または当日に、業者の専門スタッフが指定の場所に機材を搬入し、設営作業を行います。設営時間はサイズにもよりますが、数時間で完了することが多いです。オペレーターを依頼した場合は、イベント本番中の映像送出や輝度調整なども全て任せることができます。
撤去・返却
イベントが終了したら、業者が機材を解体し、搬出します。これでレンタルプロセスは完了です。自社で保管場所やメンテナンスを気にする必要は一切ありません。
失敗しないための事前チェックリスト
「当日になって電源が足りなかった」「設置場所に入らなかった」といった最悪の事態を避けるため、以下の項目は業者との打ち合わせ段階で必ず確認・共有しておきましょう。
事前チェックリスト
- 電源の確保は最重要!: LEDビジョンは消費電力が大きいため、会場の電源容量が十分か必ず確認が必要です。業者に想定される最大消費電力を確認し、会場の電気担当者と事前に協議することが不可欠です。特に屋外イベントでは、別途発電機の手配が必要になるケースが多くあります。
- 設置場所と搬入経路の確認: LEDビジョン本体やトラス(骨組み)などの部材を、会場の入口やエレベーター、通路を通って安全に搬入できるか、寸法を確認します。また、設置場所の床や壁が、ビジョンの重量に耐えられるかどうかも、業者による現地調査などで確認が必要です。
- 放映コンテンツの準備: 映像を最も美しく表示するコツは、使用するLEDビジョンの物理的な解像度(ピクセル数)に合わせてコンテンツを制作することです。例えば、横1176×縦672ピクセルのビジョンであれば、その解像度で映像を作成します。事前に業者に使用するビジョンの正確な解像度を確認し、コンテンツ制作担当者に伝えましょう。
- 屋外設置の許可申請: 屋外に高さ4mを超えるLEDビジョンを設置する場合や、公道にはみ出す場合は、「工作物確認申請」や「道路占用許可」といった行政への許可申請が必要になることがあります。また、地域によっては景観条例による規制も存在します。これらの法的手続きは複雑で時間がかかるため、屋外設置を検討する場合は、申請代行も可能な専門業者に早めに相談することが重要です。
最適なLEDレンタルで、イベントを成功に導こう
本記事では、東京を中心に、展示会やイベントで圧倒的な視覚効果を生み出すLEDパネル・ビジョンのレンタルについて、価格相場から業者の選び方、具体的な活用法、そして利用時の注意点までを網羅的に解説しました。
鮮やかでダイナミックな映像は、言葉以上に強く、深く、人々の記憶に刻まれます。
それは、ブランドイメージの向上、製品への興味喚起、そしてイベント全体の満足度向上に直結します。
この記事を参考に、あなたの目的と予算に最適なLEDレンタルプランを見つけ、来場者の心に残る素晴らしいイベント体験を創造してください。
成功への第一歩は、気になる業者に問い合わせ、相見積もりを取ることから始まります。